瀋陽で開かれた遼寧省、吉林省、黒竜江省、内蒙古(内モンゴル)自治区の東北4省・区協力行政首長合同会議で、4省・区の協力枠組み協定が調印されたことが分かった。
東北地域の経済一体化の推進を目的とし、生態系・交通・電力網の整備で協力しあい、地域経済の協調発展の新構造の形成に努める。
枠組み協定によると、東北4省・区は交通、エネルギー、生態、工業、農業、商業貿易、対外開放、物流、観光、金融などの分野において全面的な協力を展開する。
会議はまた、今後一時期における東北4省・区の重要協力プロジェクトを決定した。
大・小興安嶺と長白山林区の生態保護、松花江、嫩江、鴨緑江など省・区にまたがる流域の水資源の保護・開発利用、中蒙、中ロの国際鉄道大通路プロジェクト、東北地域における地域高速道路ネットワークの整備、内蒙古東部・黒龍江における石炭南部輸送ルートの構築、東北地域航空ネットワークの整備、東北地域統一インテリジェント電力網の建設、地域の知的財産権取引での協力強化、4省・区の観光発展連盟の設立、東北地域沿岸部と国境地帯開放の加速化などが主な内容となる。
4省・区はまた、共同で中国最大の砂地である科爾沁(ホルチン)砂地及び周辺の生態系が脆弱な地域に対して総合対策を実施し、森林被覆率の向上に力を入れる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月21日