北京の公営住宅「産業化建設方式」採用へ

タグ: 北京 住宅 産業

発信時間: 2010-05-25 16:50:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

工場で部材を製造し、現場に送って組み立てる。こうした自動車の生産に似た家造り「産業化住宅建設方式」が今後、北京市の公営賃貸住宅プロジェクトで採用される見込みだ。中国新聞網が伝えた。

同市住房城郷建設委員会が24日明らかにしたところによると、公営住宅では今後、この産業化建設方式を大規模に採用し、第一期建設規模は16万平方メートルに上ることが確定した。

産業化建設方式とは、同市内で推進されている新型環境保護住宅建設方式のことで、これまでのような半分を人間の手で、半分を機械が担う建築方式から発展した、工業化された建設方式のことだ。工場で家屋の建設に必要な床板、ベランダ、ドア、窓などの部材を製造し、建築現場に運び、信頼できる方法で組み立てる。一つの建物を組み立てるのに必要な作業員はわずか8人だ。新方式で建設された家屋の外観は、普通の住宅とまったく変わりない。

新方式で建設された家屋の耐震性は普通の住宅と同レベルで、現在の技術では高さ600メートル・20階建てのビル建設が可能であり、工期を20%短縮できるという。また施工部分の一部は安全性が普通の住宅の12倍に達するという。

新方式の住宅を普及させるため、政府関連部門は社会保障住宅から着手することを考えた。政策性住宅の中でも面積や価格に上限が設けられた住宅や低所得層向け住宅は、開発業者が開発建設を進めるため、新方式の普及に向けた難易度が高い。一方、公営賃貸住宅の開発主体は政府あるいは利用機関であり、北京市ではまず公営賃貸住宅で新方式の普及をはかることになった。

計画によると、北京市では今年、新方式による住宅を50万平方メートル建設し、来年は規模を100万平方メートルに拡大する方針だ。

産業化住宅建設方式の優位点として▽ほとんどの部材を工場であらかじめ製造でき、加工の精度は高く、誤差も小さく、従来の現場での加工よりも優れた部材を入手できる▽工事現場での施工量・作業量が減り、粉塵の発生を少なくすることができる▽内装がより正確になり、二次内装で発生する大量の建築ゴミを減少させることができる、ことなどが挙げられる。

「人民網日本語版」2010年5月25日

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