「雁陣」のリーダー日本から遠ざかるASEAN(1)

「雁陣」のリーダー日本から遠ざかるASEAN(1)。 中国とミャンマーをつなぐ石油パイプラインの建設は、汎アジア鉄道西部区間建設の足取りを速める。これは中国とASEANの経済貿易協力をさらに推進し、新しい形の互恵的発展を実現することになる。中国経済の台頭や中国・ASEAN自由貿易区の構築に伴い、日本をリーダとする雁行形態型経済成長モデルは変化し始めている…

タグ: アジア 経済 中国 日本 雁行形態型経済

発信時間: 2010-06-12 15:55:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

1997年の東南アジア金融危機においても、2008年の世界金融危機においても、ASEANは外部の力による支援を必要としていることが示されている。しかし、本来の「雁陣」のリーダーである日本はその果たすべき責任を果たせなかった」と鞠海竜研究員が指摘する。

こういった状況下で、中国・ASEAN自由貿易区構想は、「雁陣」への戸惑いに新たな思考を与えている。

確かに、中国とASEANの間に似通った産業構造があり、両者の間に競争も存在している。しかし中国の産業発展に伴い、ASEANはますます中国この隣国と協力する重要性を認識するようになった。

「国際競争の本質は市場の奪い合いであり、市場はまた産業循環とレベルアップが順調に進められるかという重要な部分にも関わってくる。ASEAN諸国にとって、中国市場を失うことは産業の生存と発展に直接影響し、経済全体の先行きにも影響する」と、中国国際問題研究所の胡少聡副研究員は分析する。

2001年11月、当時の中国の朱鎔基総理は、中国・ASEAN首脳会議で中国・ASEAN自由貿易圏創設の構想を提起した。そのわずか1年後の2002年11月に開かれた中国・ASEAN首脳会議で、双方は『中国ASEAN全面的な経済協力枠組み協定』に調印し、中国・ASEAN自由貿易区の基礎を築いた。2010年に中国はASEAN旧加盟国と自由貿易区を構築し、2015年にASEAN新加盟国と自由貿易区を構築し、そのときには双方の貿易は自由化される。

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「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月12日

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