今週起きた5月の経済指標のリークについて中国国家統計局の盛来運・報道官は11日、さらに調査を進める方針を明らかにした。新京報が伝えた。
ロイター通信は9日、新規融資額や消費者物価指数(CPI)、輸出額など中国の5月の経済指標を報じた。同日開かれた投資家向け会議で政府当局者が明らかにしたものと、関係者3人の話を引用して伝えている。
報じられた数字は11日午前に同局が公表したデータと極めて近いものだった。
リーク報道のあった9日の上海総合株価指数は2.78%上昇した。株式市場では、A株市場の活況と今回の漏えいを結びつける見方もあるという。
今回の一件について、盛報道官は公表前の情報を漏えいする行為を厳しく非難するとの立場を示した。
盛報道官は、国家統計局が関連規定に基づいて調査を進めていることを明らかにし、「国家統計局は統計調査からデータ公表に至るまで、いずれも統計法と関連の法律法規に厳しく基づいて行っており、秘匿規定を遵守している」と法律遵守に対する一貫した立場を強調した。さらに今回の一件を教訓としてデータ公表に関する管理強化がはかられるだろうとの認識を示し、「法律に基づいて行動してほしい」と国民に広く呼びかけた。
「人民網日本語版」2010年6月12日