中国中央銀行である中国人民銀行の19日の発表によると、国内外の経済金融情勢と中国の国際収支状況をかんがみ、中央銀行は人民元為替レート形成メカニズムの改革をさらに推進し、人民元為替レートの弾力性を強化することを決めた。
中国人民銀行報道官によると、現在、中国経済の回復基礎がさらに安定し、経済運行は安定していることから、人民元為替レート形成メカニズムの改革を推進し、人民元為替レートの弾力性を強化する必要がある。今後、すでに公表した為替市場のレートの変化に基づいて、人民元為替レートに対して動態的な管理と調整を行う。
この報道官はさらに、「現在、中国の輸出入は徐々にバランスが取れ、国際収支もバランスが取れつつある。人民元為替レートには大きな変化が発生する基礎がない。中央銀行は、資源配置における市場の基礎的な役割を利用して、国際収支の均衡を図り、人民元為替レートの合理的なレベルでの安定を保ち、マクロ経済と金融市場の安定を維持していく」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年6月20日