輸入車がまたリコールされた。5月末以降45日間で、合弁ブランドを含めその数は6万台近くにのぼる。トップクラスの「ランボルギーニ」からおなじみの「シビック」までほぼすべての車種ガリコールに関係した。国家質量監督検験検疫総局(国家質検総局)は7日、スバル自動車(中国)有限公司はステアリングロールコネクタに不具合があるとして、12日から10年型「レガシー」と「アウトバック」(09年5月14日から2010年3月22日に生産)の一部をリコールしたと報告。中国大陸部では9457台が対象となる。この不具合により、エアバックの警告灯が点滅、クラクションが鳴らない、ステアリングのステレオキーが効かないなどの現象が起きる。北京晨報が伝えた。
輸入車や合弁車、特に輸入車のリコールはこのところ相次いでいる。6月はメディアが「車のリコール月間」と呼ぶほどだ。5月31日、長安フォードマツダは24万台の09年型「フォーカス」24万台のリコールを発表。続く6月には集中リコールが幕を開け、6月1日以降立て続けに10回のリコールが発令され、9社の12車種、5万6千台が対象となった。
5月下旬から数えると、うち9回のリコールは輸入車で、VW「ランボルギーニ・ニムルシエラゴ」、日産「インフィニティG35」、GM「キャデラック・エスカレード」、スバル「レガシー」と「アウトバック」、ルノー 「ラグナIII」、トヨタ「レクサス」はいずれも世界的なリコールを行った。
今や自動車市場は、「リコール」の話題でもちきりだ。5月のリコール回数は6月ほどではないものの、それでも09年型「フォーカス」が一気に24万台近くリコールされた。
立て続けにリコールがあった6月明け、国家質検総局は「自動車製品リコール監督管理条例」(意見募集稿)をすでにある規定の「アップグレード版」として発表した。新規定では、メーカーが不具合を隠した場合のペナルティが強化されただけでなく、輸入車をリコール範囲に加え、国産車と同等扱いする、旧規定にはなかった規定を盛り込んだ。この新条例は、このところ頻繁に起きている自動車のリコールを見るに見かねてのことだとみられている。