中国格付け機関、初の国際信用格付け報告を発表

中国格付け機関、初の国際信用格付け報告を発表。 中国の大公国際信用格付け有限会社は11日、初の国際信用格付け報告を発表した。これは、中国の独立格付け機関が新たな国際信用格付け機関として国際舞台に登場したことを意味している…

タグ: 中国 国際信用格付け

発信時間: 2010-07-12 12:05:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国格付け機関の大公国際信用格付け有限会社は11日、初の国際信用格付け報告を発表した。

西側諸国の格付け機関以外が国家信用リスクを世界に発表するのはこれが初めてとなる。専門家は、これは既存の国際信用格付け機関の信頼が低下する中、中国の独立格付け機関が新たな国際信用格付け機関として国際舞台に登場したことを意味すると見ている。

中国の民営格付け機関である大公国際信用格付け有限会社が発表したこの報告は、現行の国家信用格付け基準と異なる基準に基づき、国内総生産の合計が世界経済の90%を占める50カ国に対し信用格付けを行ったもの。アナリストは、これは発展途上の大国である中国の格付け業が現行の国際信用格付け体系の改革を推し進める努力をし、中国の国情に合った信用格付け体系の構築に着手したことを示すと見ている。

この国際信用格付け報告で、欧州20カ国、アジア17カ国、北米2カ国、南米6カ国、アフリカ3カ国、オセアニア2カ国の世界50カ国に対して信用評価を行われた。中国の信用評価は国内通貨AA+、外貨AAA、米国は国内通貨AA、外貨AA、ドイツは国内通貨AA+、外貨AA、日本は国内通貨AA-、外貨AAとなっている。

国際金融危機や今年に入って発生した欧州債務危機において、米国のスタンダード&プアーズ、ムーディーズ、フィッチレーティングスを代表とする国際信用格付け機関の権限と責任の不均衡、透明性の不足、利益対立への介入などの弊害が明るみになったことを受け、国際信用格付け体系の改革は国際社会の共通認識となっている。

「信用格付けと国家金融安全」課題チームのリーダー、中央財経指導グループ事務室監視員の呉紅氏は、「現在、国家信用格付けが多くの国の国家戦略に引き上げられ、格付けの発言権を把握し現行の不公平な国際格付けを阻止することが一つの動きとなっている。これは中国の国際格付けの新規則制定への参与、国際格付けにおける発言権の獲得に貴重な歴史的チャンスをもたらした」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月12日

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