国際エネルギー機関(IEA)が発表した最新データでは、中国の昨年のエネルギー消費量は石油換算だと22億5200万トンで、米国を抜いて世界最大のエネルギー消費国となったとしているが、中国国家エネルギー局総合司の周喜安司長は20日に開催された「中国上半期エネルギー情勢」に関する記者会見で、「このデーターは信用できない」と述べ、IEAは中国のこの数年のエネルギー状況について十分に理解していないと指摘した。
世界のエネルギー消費は主に石油と天然ガスで、一般には石油で換算される。ところが中国の主なエネルギー消費は石炭で、公式データは標準炭による換算だ。ちなみに1トンの標準炭は約0.7トンの石油に相当する。
中国統計局のデータによると、2009年に中国のエネルギー消費は31億トン標準炭で、石油換算だと約21億7000トン。この数値はIEAが公表した22億5200万トンと8000万トンの差がある。
エネルギー専門家の韓学功氏は「米国は今でも世界最大のエネルギー消費国で、1日に消費するエネルギーは、世界の4分の1にあたる2100万バレルから2200万バレル。中国は700バレルだ」と説明する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年7月21日