WTOラミー事務局長と握手する陳徳銘部長
陳徳銘部長は21日、世界貿易機構(WTO)のラミー事務局長と会談した。会談で、陳徳銘部長は中国がドーハ・ラウンドを支持する立場は変わらないと述べた。
さらに、「ドーハ・ラウンドを推し進めるため、WTO加盟国は2011年ドーハ・ラウンドの『機会の窓』を把握し、成果を出し、具体案をもとに突破をはかるべきだ」と語った。続く交渉で、中国はこれまで通りラミー氏を支援する考えだ。
ラミー氏は、「ドーハ・ラウンドが始まって9年近くが経ち、2011年に合意に達しなければ、WTOの信頼は大きな打撃を受けるだろう。WTO加盟国がともに努力し、交渉で実質的な進展が得られることを望んでいる。また、ソウルで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会合を通じ積極的なシグナルを発し、ドーハ・ラウンドに多くの政治面の支援を提供したい」と述べた。
商務部の関係者によると、中国は各分野の交渉に積極的に参加し、100件以上の提案を出した。技術面において、ドーハ・ラウンドを推し進める実質的な貢献をしただけでなく、実質的な関税削減にも承諾している。これまでの合意に基づくと、中国はさらに農業と工業製品の関税を約30%削減する。サービス業においては、160部門のうち、WTO加盟時にすでに100部門を開放したのに加え、中国はさらに11部門を開放することに承諾した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月22日