中国図書進出口(集団)総公司がこのほど明らかにしたところによると、約2年の準備期間を経て、中日合弁の出版社・中国出版東販株式会社が今月20日、日本・東京で設立された。中国系出版グループの日本出版市場への進出がついに現実のものとなった。中国新聞出版網が伝えた。
新会社は中国出版集団公司、中国図書進出口(集団)総公司、日本の書籍取り次ぎ大手・トーハン、株式会社中国メディアが共同出資して設立したもの。中国出版と中国図書の2公司は現在、シドニー、パリ、バンクーバー、ロンドン、ニューヨーク、フランクフルト、ソウル、東京に合弁・独資の出版社を計8社設立しており、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語の5カ国語からなる出版態勢を整えている。
新会社は出版業務と発行業務をともに取り扱い、日本での中国語書籍の翻訳・出版、中国をテーマとした日本語書籍の共同出版、日本での中国語書籍・新聞・雑誌・音響映像(AV)製品・電子出版物の販売を主要業務とする。合弁会社を設立した目的は、(1)トーハンと中国メディアの国内における強みを生かして、中国をテーマとした一連の書籍を企画・編集し、国内出版社との版権移転や共同出版を積極的に展開すること(2)トーハンの発行ルートの強みを生かして、出版した書籍が日本の主流文化ルートに着実に進出できるようにし、ひいては中国を紹介し、中国文化の影響力を拡大する役割を果たすこと(3)中国出版社の資源的な強みを生かして、トーハンとの協力を一層密にし、日本市場への進出を足がかりに輸出を促し、国内出版物の輸出量を急速に拡大し、中日両国の出版文化の輸出入貿易を発展させること、の3点だ。
「人民網日本語版」2010年7月27日