重慶・日本企業界経済協力フォーラムで講演する黄奇帆市長
世界でも有名な経済評論家の大前研一氏が9日、重慶市の経済顧問に就任した。重慶市政府が同日に主催した重慶・日本企業界経済協力フォーラムで、黄奇帆市長は大前氏に任命状を授与した。任命状を受け取った後、大前氏は市の経済顧問として初の重慶に関する講演を行い、重慶の経済発展について多くの意見を述べた。
重慶の投資環境は西部で最もよい
黄奇帆市長は重慶・日本企業界経済協力フォーラムで講演を行い、「西部の投資には優位性がある。まず、中央政府は西部地域への移転支出を増やしている。政府は高速道路や高速鉄道など各種のインフラ事業をスタートし、さらに西部地域に対する多くの優遇策を打ち出した。中国に進出する日本企業は、西部地域にさらに高い関心を持つべきである。西部地域において、重慶は西部経済の成長拠点、長江上流地域の経済の中心、内陸地域最大の都市であり、重慶の投資環境は西部地域、ひいては中西部地域で最もよい」と述べた。
黄市長によると、重慶は交通が便利で立地がよく、石油、電力、石炭、輸送面の優位性があり、労働力はホワイトカラーからブルーカラーまで豊富だ。財政政策は西部大開発政策、三峡ダム区域の政策、少数民族地区の政策などさまざまな優遇策がある。重慶の各種の企業融資条件も比較的ゆるい。
このような好条件の中で、日本企業は中国に注目し、西部地域、さらには重慶に注目すべきだと黄市長は話す。