トヨタの中国合弁会社は今年7月上旬、トヨタ車を買うのに最もお得な時期が訪れたことを宣言した。一汽トヨタは7月末、他社に率先して価格戦をスタート、広汽トヨタもこれに続いて、カムリ・ヤリス(日本名 ヴィッツ)を大幅に値下げした。ハイランダー(日本名 クルーガー)にいたっては、値下げ幅が1万元に達した。日産もこれに負けじと人気のティアナを大幅に値下げしている。
激しい価格戦が繰り広げられているが、値下げ幅から見ると、日本車が中心的な役割を演じているのは間違いないようだ。「市場網」が伝えた。
▽価格戦の発端は、在庫の増加
一部のカーディーラーでは7月以降、在庫周期が通常の40日から次第に増加し、半月ほど長い60日前後となった。このことは自動車企業、とくにディーラーの資金繰りに影響をもたらした。
これは、一部の自動車メーカーが昨年末から今年年初に設定したマーケティング計画のペースが速すぎたため、人気のある車種と一般車種の間で在庫数がアンバランスになったことが原因と見られる。人気車種は3-4カ月待ちでも在庫が無い一方で、一部車種の在庫は通常範囲を超えてしまった。
在庫データから見ると、7月の自動車在庫増加量は7万6700台。うち、中国車、日本車、ヨーロッパ車、米国車、韓国車が占める割合はそれぞれ、7.7%、32.84%、45.82%、12.01%、1.64%となっている。