国家統計局がこのほど発表した地方の動態統計によると、上海市の一部の企業が行った不動産に関する調査には一連の問題が存在することは確実で、ここから中古不動産の統計データと市場価格とが大きく食い違うという問題が生じているという。これよりさきにも、北京市の統計部門が市内のある企業に統計の不完全さという問題があったことを明らかにしている。「国際金融報」が伝えた。
さきに上海市の調査チームが、調査企業のうち、日常的に作成する報告や統計に問題がみられる一部の企業に的を絞って抜き取り調査を行った。調査によって確認された主な問題は▽価格統計の作業を重視せず、作業者が安定していない▽統計における法制度の意識が低く、要求に基づいて上部機関に報告を提出していない▽統計指標の基準に対する理解があいまいで、採用した価格が正しくない▽起草レベルの統計台帳が作成されていない、などだ。上海のチームはこうした問題をめぐり、企業の責任を問うべく調査を行い、整備・改善の作業を進めている。また企業の統計作業員の業務訓練を強化し、報告書への基準の記入を改めて明確にし、企業の基礎的作業の規範かを進めている。同チームはこのほかにも統計検査作業を不定期に実施するとしている。