工商銀行と中国銀行は26日、上半期業務報告を発表、両行ともに急成長を維持した。工商銀行は「最も多く儲けを出した国内企業」の座を維持した。光大銀行など国内銀行12行の上半期純利益総額は2833億元に達した。
▽工商銀行:上半期純利益846億元
工商銀行の上半期業務報告によると、同期営業収入は前年同期比22.5%増の1817億800万元。親会社株主に帰属する純利益は同比27.6%増の846億300万元。EPS(一株あたり利益)は同比25%増の0.25元。
詳細を見ると、利息収入の貢献度が著しく上昇した。工商銀行の上半期利息収入は、前年同期比8.9%増の1497億2200万元。一方、非利息収入は383億9600万元にとどまったが、事務費・仲介手数料収入の増加幅はかなり大きく、33%に達した。
工商銀行の利息収益が増加した要因として、利息の生みの親である資産額が増加したことと、純利息収益率が回復したことが挙げられる。同行の2009年貸付新規増加額は、前年比約10%増の6257億5800万元。同年の顧客融資および立替金の利息収益は同比8.9%増の1497億2200万元。上半期の純利息収入収益率は前年同期比2.28%(15ポイント)増、純利息収益率は2.37%(12ポイント)増。
▽中国銀行:欧州5カ国の国債持ち高高、36億元減
工商銀行と肩を並べる大手国有銀行・中国銀行の中間期業務報告によると、同行の資産総額は約10兆元、株主が受け取る税引後利益は、前年同期比26.87%増の520億2200万元に達した。
同行は6月末時点で、簿価8億1900万ドルの米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)債と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)債を保有。また、ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシア、スペイン5カ国の各種債券(額面33億9500万元)を保有。同行の上記5カ国の国債持ち高は今年上半期、36億2500万元減少した。
「人民網日本語版」2010年8月27日