中国農業銀行は27日、2010年中間決算を発表した。これまでに、中国工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行の4大国有商業銀行が中間報告を終えている。これら4行の上半期の純利益は総額2559億8200万元、1日当たり平均で約14億元の利益となった。
工商銀行の上半期の税引き後利益は849億6500万元で前年同期比27.3%増、世界で利益の最も多い銀行となった。同行の上半期の不良債権残高と不良率はともに引き続き低下した。6月末現在、工商銀行の不良債権率は1.26%となり、2009年末より0.28%低下した。
農業銀行の上半期の純利益は458億6300万元で同40.2%増。同行の上半期の県域貸付金の増加幅、収益率はともに他行を上回り、業務の優位性が際立っている。6月末現在、三農(農村、農民、農業)への貸付高は1兆4000億元に達し、2009年末より17.9%増加した。
中国銀行の上半期の税引き後利益は543億7500万元で前年同期比25.77%増。同行の増益は主に金利収入と仲介業務収入の増加によるものだ。
建設銀行の上半期の営業収入は1537億2500万元で同16.93%増、純利益は707億7900万元で同26.75%増だった。
中間決算では、4大銀行の上半期の資本消費が激化し、中国銀行を除く銀行で自己資本比率が低下するという現象が見られる。うち、工商銀行の自己資本比率と中核的自己資本比率(コアTier1)は前年末よりそれぞれ1.02%と0.49%低下した。農業銀行はそれぞれ1.76%と1.02%低下、建設銀行の下げ幅は小さく、0.02%と0.04%の低下だった。中国銀行は上半期に400億元の転換債を発行したため、自己資本比率は上昇している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月30日