中国の対外開放が深化し続けるのにともない、「中国の母なる河」と称されるアジア最大級の河川・長江は、その胸襟をたえず開いてきた。長江を通航する外国籍船舶の数が急増しており、改革開放初期の年間平均のべ約100隻から、現在では一日平均のべ約100隻に増加した。長江は一躍、世界で最も繁忙かつ最も輸送量の多い水上航路になった。「中国青年報」が伝えた。
長江引航センターのまとめた統計によると、長江が対外開放されて以来、同センターがこれまでに行った船舶の曳航業務はのべ約36万隻に上る。2009年はのべ5万隻を突破し、うち外国籍船舶が3万7466隻で全体の70%を超えた。
外国籍船舶が急速に増加して、大規模な移動を行うことにより、長江の貨物輸送量、中継貨物量、港湾の貨物取扱量がいずれも年平均2けたという急速な伸びを達成した。09年の幹線航路の貨物輸送量は13億3千万トンに達して、全国の内陸河川の貨物輸送量全体の60%以上を占めた。これは米国・ミシシッピ川の2倍、欧州・ライン川の3倍に当たり、長江は5年連続で世界の内陸河川の貨物輸送量ランキング1位となった。
同センター党委員会の沈祥法書記は「これは長江が対外開放で勝ち取った巨大な成功というだけでなく、中国の対外開放の歴史の縮図でもあり、また証明でもあり、中国経済の飛躍につきることのない動力と活力を注入してくれた」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2010年8月30日