北京不動産取引管理網の統計によると、保障性住宅(低所得者向け住宅)を除く、北京の8月の建築中分譲物件の成約数は4488件で前月比11.2%増加、竣工済み分譲物件の成約数は776件で同12.4%増加した。分譲住宅の平均成約価格は1平方メートル当たり2万1008元で同10.6%上昇し、上げ幅が調整後の最大となっただけでなく、平均価格が初めて2万元以上に回復した。
亜豪機構の高珊副総経理は、「北京の不動産取引と価格が前月比でともに上昇したことは、不動産市場が様子見の状態を抜け出し回復し始めることを意味しているわけではない。成約数の増加は主に、近ごろ低価格で売り出された物件が市場で注目されたからで、大部分の物件はまだ販売の低迷が続いている。北京の物件販売の二極化は深刻化している」と話す。
亜豪機構が提供したデータによると、万科長陽半島、保利茉莉公館、緑地西斯莱公館などは8月の成約数のトップ10に入っており、成約数は2541件に達し全体の56.6%を占めた。そのほか、同時期に売り出された400以上のプロジェクトのうち成約があったのはわずか256のプロジェクトで、残りの1947件の市場シェアで計算すると、1プロジェクト当たりの販売件数は7.6件となり、競争が激化していることがわかる。
8月の平均成約価格が回復したことについて高珊氏は、高級住宅の販売が増加したことで、市場の価格は全体的に上昇したと見ている。
統計によると、8月の北京の別荘成約数は267件で前月より84件増加し、増加幅は4割超となった。高級マンションの成約数は216件、1平方メートル当たり4万元以上の豪華住宅は前月より74件増加し、増加幅は52.1%に達した。別荘と高級住宅の成約数は全体の9.2%を占め、平均成約価格を押し上げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月3日