中国政府は近年、東北地域に的を絞った発展戦略を相次いで打ち出している。第6回北東アジア博覧会に出席した日本・韓国の経済担当の官僚らによると、これらの発展戦略は日韓の対中投資戦略の変更を促すものであり、北東アジア地域全体の発展につながる重要な計画でもあるという。中国新聞網が伝えた。
発展戦略には「東北地区振興計画」、「中国図們江地域協力開発計画綱要」「遼寧沿海経済帯発展計画」などがある。いずれも東北地域を珠江デルタ地域、長江デルタ地域に続く中国第3の経済成長の極に発展させることを目指すものだ。
日本の経済産業省の増子輝彦副大臣によると、東北地域は昨年、中国政府の後押しを受けて飛躍的な発展を遂げた。日本にとって、東北三省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)は日本企業の生産や市場開発の拠点となっている。大連市を先導役とする民間団体の交流が徐々に発展し、吉林省では自動車産業を中心とした日本企業が大規模な投資を行っている。
増子副大臣によると、東北三省は中国政府の重点再振興地域であり、豊富な土地資源、自然資源、農産品を擁し、日本語が話せる優れた人材も多い。このため、東北三省は日本企業が今後ビジネスを展開する上での新たな候補地となりうる潜在力を秘めているといえる。