国際通貨基金(IMF)のドミニク・ストロスカーン総裁は2日、ヤルタで行われた経済会議で、各経済大国が国際的な通貨戦争を避けるため一層努力すべきだと語った。
ストロスカーン総裁は、「通貨政策と財政刺激計画において各国の良好な協力があったからこそ、我々は深刻な危機から免れることができた。現在、世界経済の回復が相変わらず不安定にあるにもかかわらず、各国の一致した協力の意向が弱まってきた。それが世界経済にとって新しい脅威をもたらしている」と語った。
ストロスカーン総裁は、「経済政策の決定者は協力を検討する軌道に戻らなければならない。さもなければ、各国は国内政策をもって世界規模の問題の解決にあたらざるを得なくなり、これが新しい危機になる」と指摘した。さらに、諸外国政府は人民元問題を自国経済の問題のスケープゴートにしないよう強調した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年10月4日