世界4大会計事務所のデロイト・トウシュ・トーマツ(DTT)が先月9日に発表した最新報告によると、急激な経済成長と企業が多様な海外進出の方法を模索し始めたことにより、中国企業による海外企業のM&A(買収・合併)が盛んになっている。「法制晩報」が伝えた。
2009年第3四半期(7-9月期)から2010年第2四半期(4-6月期)にかけ、中国企業による海外企業のM&Aは143件、総額342億ドルに上った。
DTTの謝其竜氏は、2011年上半期にも中国企業の海外でのM&A数は増加の一途をたどると指摘する。最初は鉱業や石油・天然ガスの分野に集中していたM&Aだが、今では農業、製造業、金融サービス、自動車などを主なターゲットとする第二の波が押し寄せているという。吉利汽車のボルボ買収はその代表例といえる。
中国企業のM&Aを後押ししている要素は多方面にわたる。中国は原材料の購入や外貨準備の多様化を必要としている。さらに重要な点として、中国企業がM&Aを通じて海外の有名ブランドや世界トップクラスの技術、ノウハウを手に入れ、その地位を高めようとしていることがあげられる。
「人民網日本語版」2010年11月1日