ゴールドマン・サックスのシニア投資ストラテジスト、アビー・コーエン氏は先月29日にニューヨークで開かれた「第7回米中経済エグゼクティブ・サミット」にて、「2000年から2009年の10年間、世界のGDP(国内総生産)成長に対する中国の貢献度は20%以上で、米国をやや上回る。これは非常にすばらしい功績だ」と称えた。中国新聞網が伝えた。
ゴールドマン・サックスのロンドンの研究チームが10年前から始めた研究プロジェクトによると、この10年間で、世界の経済成長に対するユーロ圏の貢献度は米国の3分の1、BRICs(ブラジル、ロシア 、インド、中国)の貢献度は約35%に達するまでになった。
米国経済は08年にゼロ成長、09年にはマイナス成長をみせたが、今年の経済成長率はプラス2.6%、来年はプラス1.8%にに転じ、09年の経済衰退に終止符を打つものと予測されている。コーエン氏は「米国経済が2番底に陥ることはない」と語る。
コーエン氏は、中国は巨大な輸出国だが、米国もまた巨大な輸出国だとし、輸出は米国の経済成長にとって非常に重要な位置を占めていると指摘。「サブプライムローンが破綻する前、米国の輸出は毎年10%近い伸びを維持してきた。輸出で最も重要なのは、世界経済が健全な状況にあることだ」。
今米国経済で最も高い伸びを示しているのがまさに輸出で、今年は約10%伸びる見通し。次に企業の固定資産投資も増えているが、消費は依然として伸び悩んでいる。
「人民網日本語版」2010年11月1日