中国の胡錦涛国家主席は11日、韓国のソウルでオバマ米大統領と会談した。両国首脳は、中米関係、ともに関心を寄せる重大な国際・地域問題について意見交換を行い、中米関係は両国と世界にとって重要な意味を持っているとの考えで一致し、中米関係をさらに発展させる方向で同意した。
胡錦涛主席は会談で、以下のように述べた。
中米経済貿易関係は発展し、国際金融危機の発生前の水準までほぼ回復している。米国の対中輸出は大幅に増加し続け、米国のその他の主要貿易相手国への輸出の伸び率を大きく上回る。中国側は中米両国の財政、金融、経済貿易での一層の協力についてすでに提起し、双方が関連作業の着実な実施にともに努めていくことを望んでいる。
中国側は経済貿易問題で米国側と建設的な交流を引き続き行い、相違の適切な解決方法を模索したい考えだ。中国側の今年6月の人民元為替レート形成メカニズムの改革に関する決定は、経済と雇用が非常に複雑な状況の中で下したもので、容易ではない。中国の人民元為替レート形成メカニズムの改革における決意は確固不動のものだが、改革には良好な外部環境が必要で、次第に進めていくしかない。米国が中国へのハイテク製品輸出規制の緩和でいち早く具体的な行動をとり、米国に投資する中国企業に公平な競争環境を与え、中国とともに両国の経済貿易関係の健全で安定した発展を推進することを望んでいる。中国は米国の量的緩和策に関心を示している。米国の関連政策は新興国と発展途上国の利益に配慮すべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月12日