中国の財政金融リスクはセーフティゾーン内

中国の財政金融リスクはセーフティゾーン内。

タグ: 中国 財政 金融

発信時間: 2010-11-15 17:18:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

商務部の陳徳銘部長が13日に開催された中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラム第3回閣僚級会議で述べたところによると、国際金融危機が発生して以来、中国は積極的な財政政策と適度に緩和された通貨政策を実施すると同時に、財政金融リスクをほどよく抑制してきた。中国政府は引き続き広範な投資家に向けて、より開放された、公平で、透明性の高い投資環境を創造していくという。

陳部長によると、この2年間、中国の財政赤字は国内総生産(GDP)の3%以内に国債発行額は同20%前後に抑えられている。銀行の資産の質とリスク抑制力が高まり、現在は自己資本充足率が11.1%、不良債権率が2.8%と、いずれも安全圏内にある。

陳部長は次のように提起した。今後は中国とポルトガル語圏の国々が貿易投資協力の土台を固め、各国の需要と優位点とを結び合わせ、市場開放を拡大し、貿易障壁を低減し、貿易の自由化と利便化を促進する必要がある。また陳部長は今後期待することとして次の点を挙げた。中国とポルトガル語圏の国々とのハイテク技術協力がより密接になり、省エネ・環境保護での協力が中国とポルトガル語圏諸国との経済貿易関係を深める新たな重点となること。双方が銀行の支店機関の相互設立や「中国・ポルトガル語圏諸国協力発展基金」の設立などでの協力を深め、貿易融資を促進し、自国通貨による貿易決済での協力を推進し、二国間の直接投資やポートフォリオを促進すること。

同フォーラムが発足して以来、中国とポルトガル語圏諸国との貿易額が大幅に増加している。2009年の二地域間貿易額は623億ドルに達して、03年の5倍以上となり、今年第1-3四半期は682億ドルに達した。双方の情報関連の交流、政策をめぐる対話、融資の利便化計画といった金融分野での協力もめざましい成果を上げている。06年9月と09年3月には、中国銀行澳門(マカオ)支店とアンゴラ政策開発銀行(BDA)、モザンビーク国際銀行との間で、送金業務をめぐる協力意向書がそれぞれ調印された。今年3月には中国銀行のブラジル支店が設立された。

「人民網日本語版」2010年11月15日

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