ある調査の結果によると、今年最も人々の注目を集めた十大問題ランキングは、1位から順に物価、住宅価格、医療改革、食品の安全性、教育改革、住宅改革、社会保障、雇用問題、所得配分の改革、腐敗問題だった。
全国各地で「上昇」の声がこだまし、物価が急激に上昇する中で、今回は物価がトップに立ち、高止まりする住宅価格が2位につけた。医療改革はこれまで数年間1位を占めていたが、ついにその座を明け渡して今回は3位に甘んじた。
食品の安全性、社会保障、腐敗問題も、何年にもわたって注目を浴び続けてきたもので、最近は同ランキングの常連だ。教育改革、住宅改革、雇用問題、所得配分の改革は、長期的にみて注目度が上昇するとみられる。特に教育改革と所得配分の改革は前回調査時より大幅に注目度が高まっている。
同ランキングは、今年11月に「小康」雑誌社中国全面的な小康研究センターが清華大学メディア調査実験室と共同で、全国規模で行った「2010年に中国国民が最も関心を寄せた十大問題」についての調査に基づくもので、サンプルの分布比率は東部地域が38.5%、中部地域が30.0%、西部地域が31.5%となっている。またサンプルの有効性を保証するために、今回の調査サンプル収集にあたっては性別、年齢、所得などの分布に配慮した。統計学の誤差公式に基づいて算定すると、今回の調査の信頼度は95%を超えており、誤差は3.2%以内に収まるという。
「人民網日本語版」2010年12月10日