ロシアルーブルと人民元との正式な取引の開始を祝う式典が15日、ロシア・モスクワの銀行間外国為替取引所で行われた。これによりロシアは人民元の域外での正式な取り引きが行われる最初の国となった。
現地時間の15日午前10時頃、中国工商銀行モスクワ株式会社がモスクワの銀行間外為取引所で人民元16万8千元を売却すると同時に、77万8680ルーブルを購入し、この日最初の取引を終えた。取引時点でのレートは1元=4.635ルーブルだった。それから10時57分47秒までに、29件の人民元・ルーブル取引が行われた。
中国の李輝駐ロシア大使は式典でのあいさつの中で次のように述べた。ルーブルと人民元との正式な取引のスタートは、今年11月に行われた第15回中ロ首相定期会談の重要な成果の一つであり、両国の戦略的パートナーシップ関係が絶えず深化していることの生きた証であり、また両国の経済貿易・金融関係史において歴史的な意義をもつ大きな出来事でもある。今後は両国の通貨の国際化プロセスを加速し、地域通貨の決済に関連して重要な役割を果たすものとみられる。
「人民網日本語版」2010年12月16日