自動車メーカー大手各社が、広州モーターショーで先を争うように新エネルギー自動車を出展している。北汽集団製純電動乗用車第一弾30台が20日にラインオフ、試用のため、北京市公安局や初のリース契約を結んだ部門に引き渡された。「北京」ブランドの新エネルギー自動車の発展が加速段階に入った。北汽集団は、来年下半期にも純電動乗用車の自家用車普及を進め、民間市場に参入する計画だ。「北京商報」が伝えた。
今回完成した純電動乗用車は「Q60FB」「C30DB」「M30RB」の3タイプ。このうち「RB3」は、北汽が昨年買収した「サーブ9-3」をベースに開発された高級純電動乗用車。サーブ技術導入後の同社の初成果ともなる。主な市場ターゲットは、公用、商用、警備用の中・高級車市場。「C30DB」と「M30RB」は、北汽自主ブランドをベースに開発された。これらの性能は、最高時速160キロメートルと充電一回当たり走行距離160キロメートルという2つの「160」がキーワードとなっている。
北汽新源汽車公司の計画によると、今回完成した純電動乗用車30台を基礎として、来年は3500台の量産を目指す。2015年には新エネルギー自動車の年産15万台、コア部品の年産33万台を達成、これにより北京に全国最大規模の新エネルギー自動車研究開発生産基地をつくり、新エネルギー自動車の産業化を実現させる見通し。
北汽新源汽車公司副総エンジニアを務める同社の林逸・執行董事は、純電動乗用車の自家用車分野への参入時期について、「来年下半期」と明かしている。
「人民網日本語版」2010年12月22日