21日と22日に北京で開催された中央農村会議は、2010年の農業・農村の関連活動を総括し、「十二・五(第12次五カ年計画、2011~2015年)」期の農業・農村の発展、水利分野の改革と発展を重点的に討議し、2011年の農業・農村関連の6大重点取り組みを決定した。会議では、『中国共産党中央・国務院の水利事業の改革・発展の加速化に関する決定(討論稿)』が討議された。
会議では、2010年は中国の経済・社会の発展において平凡でない1年で、「三農(農業、農村、農民」問題の解決で多くの困難を克服し、大きな成果をあげた1年でもあることが強調された。
2010年の全国の食糧総生産量は5億4640万トンの史上最高となり、1610万トン増産した。7年連続の増産は、この半世紀で初めてとなる。また、農民1人当たりの純収入も実質約10%増の5800元になる見通し。
会議は、2011年は「十二・五」期の最初の年にあたり、農業・農村関連の取り組みをスムーズに進めていく上で重要な意義があるとした。
また、来年の農業・農村に関する6つの重点的な取り組みが決定した。
1、「三農」関連の資金投下を大幅に増やし、農業の発展や農民の収入増加の面で、政策の一層の改善をはかる。
2、農業生産に力を入れ、主要農産物の有効供給を保障する。
3、農産物の流通ルートの整備に取り組み、農産物価格を合理的水準に維持し、流通コストが低く、効率的な農産物流通ネットワークを形成する。
4、農業技術・設備の発展に力を入れ、農業発展を支える役割を強化する。
5、農村の民生の保障と改善をはかり、農民が幸せな生活を過ごせる良好な環境を作る。
6、農村改革を推進し、農村の持続可能な発展に絶えず新たな活力を注ぐ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月23日