北京市軌道交通建設管理有限公司の関係者はこのほど、市中心部の軌道交通の建設を加速し、10本の新路線の建設を2015年より前に前倒しすることを明らかにした。これにより、15年には総延長が620キロを超え、700キロ近くに達する見通しだ。
同社計画設計部の陳曦介部長によると、今後5年間、軌道交通の建設と開通を加速する。5000億元以上を投入して公共交通及び軌道交通の最適化を後押しし、「3本の環状線、4本の横断線、5本の縦断線、7本の放射線」という軌道交通網を完成させることで、当初計画では561キロであった総延長が100キロ余り拡張される見通し。特に市中心部の地下鉄網を密にし、500メートル歩けば地下鉄駅を見つけられるという状況にする。「10本の新路線の建設を15年より前に前倒しし、北京の軌道交通の総距離は700キロ近くに達する」。この10本の新路線は主に市中心部に分布するという。
乗換駅は74駅に
15年までには北京市の軌道交通の乗換駅は74駅に達する見通し。現在すでに19駅が運営されているので、新駅は55駅である。
陳部長によると、重点乗換駅の設計は動的シミュレーションによって行われるという。設計した駅に深刻な混雑が出現すると、動的シミュレーションシステムが警告を発し、設計に欠陥があることを知らせてくれる。それによって設計部門はエレベータを増やしたり、通路を広くしたり、規模を拡大したりといった修正を加える。「どうやっても混雑を緩和することができなければ、その駅は乗換駅としては不適合ということになる。今のところ、北京で規模不足のために乗換駅にすることをあきらめたという状況はない」と話す。
3年後には河北省と連結
北京市交通部門の関係者によると、新路線はさまざまな形式で延長され、北京の「サイフォン作用」を「オーバーフロー」へと徐々に転化させていくという。近隣の河北省を例に挙げると、今後3年間で、多くの地域の交通インフラが北京と全面的につながる見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月5日