中国工商銀行(ICBC)は23日晩、香港の東亜銀行の米国現地法人であるアメリカ東亜銀行を買収することで合意したことを明らかにした。工商銀行は東亜銀行に約1億4千万ドルで、アメリカ東亜銀行の株式80%を取得する。中国工商銀行の姜建清会長は、これは中国資本の銀行による初めての米国の商業銀行の株式買収であり、「戦略的意義」をもつと述べた。
合意内容によると、工商銀行がアメリカ東亜銀行の80%の株式を取得し、残りの20%は東亜銀行が保有する。また東亜銀行はプットオプションの権利を有しており、今回の取引完了後に、保有する株式を工商銀行に譲渡する予定。双方は合意締結に続いて監督管理機関の審査承認手続きを履行する。取引完了後、工商銀行はアメリカ東亜銀行の経営と管理の責任を負う。
姜建清氏は次のように述べた。「今回の買収により、工商銀行はアメリカの商業銀行の営業許可を取得し、米リテール銀行営業許可の空白を埋めることができる。これは中国資本の銀行による初めての米国の商業銀行の株式買収であり、戦略的意義は大きい」