日本共同通信社の報道によると、日本政府は21日の予算関係閣僚委員会と閣議で、経済財政の中長期試算を報告。国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)は20年度に約23兆2千億円(約18399億人民元)の赤字と、昨年6月の試算より約1兆5千億円増えた。政府は2020年度の黒字化を目指しており、財源不足を消費税で補う場合、9%程度の引き上げが必要となる。
この結果は2020年までの名目経済成長率を平均1.5%として計算。また11年度予算案や税制改正大綱を反映させており、法人税減税や社会保障費の増大で収支が一段と悪化した。財政再建実現はまた遠のいたといえる。
政府が昨年6月に閣議決定した「財政運営戦略」では、「名目国内総生産(GDP)に対する基本的財政収支の赤字比率半減」「2020年度までの黒字化」を目指していた。
2010年度のGDPに対する基本的財政収支の赤字比率は6.5%で、7.8%だった09年度よりはやや改善が見られた。しかし、今回の試算によると、2015年度、2020年度ともに対GDP赤字比率は4.2%となる見通しで、大幅な改善は見られないとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月24日