国税総局、輸入税の引き下げを検討

国税総局、輸入税の引き下げを検討。 香港や澳門(マカオ)で、内陸部の中国人による粉ミルクや化粧品の買占め、内陸部への転売が問題となっている。国税総局の幹部の話では、国税総局は現在、一部の商品に関して輸入税の引き下げを検討しているという。輸入税引き下げは税収流出の防止につながると見られる・・・

タグ: 中国 輸入 税

発信時間: 2011-02-21 11:11:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最近、中国人による海外粉ミルク購入、化粧品輸入代行依頼がブームとなっている。国税総局の幹部の話では、国税総局は現在、一部の商品に関して輸入税の引き下げを検討しているという。輸入税引き下げが決定されれば、海外の粉ミルクや化粧品などが正規なルートで購入できるようになり、税収流出の防止につながると見られる。

現在、輸入粉ミルクには、増値税(付加価値税)と輸入関税が付加されている。その税率は、最恵国待遇からの商品であれば22%、その他の国、例えばアメリカなどからの商品には57%の税金が付加される。これに国内の物流コストなどを合わせると、中国内陸部での販売価格は海外の販売価格の倍以上に膨れ上がる。ある専門家によると、輸入代行取引総額は2012年までに480億元に達するという。

ある専門家は次のように指摘した。「中国は現在の消費構造や消費理念を新たに調整しなおす必要がある。中国は現在、低所得国家から中高所得国家へ移行途中であり、消費構造、消費習慣、消費ニーズなどには変化が起きている。したがって、国もこのような変化に対応して政策を調整しなければならない。中国はまず、商品のランクを区分し直し、一般人がよく購入する商品の関税を引き下げ、贅沢品という区分から外す必要がある。とりわけ、日用品の輸入に関しては、大幅に輸入税を引き下げるべきだ」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月21日

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