温家宝総理は5日、北京で開かれた全国人民代表大会年度会議で政府活動報告を行った。その中で、温総理は「中国は対外貿易パターンを着実に転換し、輸入と輸出を共に重視し、先進技術設備、ポイントとなる部品、エネルギー、原材料の輸入を拡大し、最後発国および我が国が主要な輸出超過となっている国からの輸入を増やし、貿易不均衡の状態を逐次改善し、貿易摩擦を適切に処理していく」と述べた。
温総理は、「中国の発展は世界から切り離すことはできない。中国は二国間および多国間の互恵経済貿易関係を積極的に発展させ、新しい開放分野と空間を絶えず切り開き、対外開放のレベルを一段と向上していく」と述べた。
この報告に基づいて、中国は積極的かつ効果的な外資利用方針を堅持し、多国籍会社が中国で研究センターを設置することを推奨し、外資利用の総合水準と総合公益を確実に向上させていく。また、外資がハイテク技術、省エネ、環境保護、近代化サービス業などの分野と中国西部地域へ投資することを奨励する。中国は引き続き、ドーハ交渉を推進し、いかなる形による保護主義にも反対し、国際経済秩序がより公正かつ、合理的で、共栄の方向に向かって発展させていく。
過去5年間、中国の輸出入総額の年間平均成長率は15.9%で、貿易黒字は2年連続して低下した。このうち、2010年は前年より6.4%下回った。
「中国国際放送局 日本語部」2011年3月6日