商務部の姚堅報道官は22日、今年2月に73億1千万ドルの貿易赤字が発生し、主な原因は輸入価格の持続的な上昇だと述べた。2月には輸入価格が前年比約16%上昇したという。また春節(旧正月、今年は2月3日)の連休も輸出に一定の影響を与えたという。
姚報道官によると、広東省を除く沿海地域の各省・自治区・直轄市では、2月に輸出が減少し、特に労働集約型製品の輸出が減少した。その原因を考えると、まず海外の需要低下があり、国内では労働力コストや綿花などの生産資料コストといった各種コストの上昇があり、こうした原因により輸出の競争力が低下したといえる。
姚報道官によると、国は今後、輸出製品の質と付加価値のさらなる向上をはかり、中国製品のブランド力と評判を高め、輸出構造の調整に一層注目していく方針だ。一年全体では、輸出が緩やかな増加傾向を維持すると同時に、貿易のバランスが一層促進される見込みだという。
「人民網日本語版」2011年3月23日