中投の汪建熙副総経理は22日、「中国投資有限公司(中投)が日本の大企業に対し5222億円を越える投資を行った」との報道に対し、同企業の日本大手10社に対する投資額は5222億円の数十分の一であり、また、具体的な数字に関しては発表を控えるが、東京電力に対する投資額も359億円を遥かに下回ると明らかにした。汪建熙氏によると、中投は現在、新たな資金調達に努めているところだという。
ここ数日、一部のメディアが、「中国の企業がキャノン、三菱、ソニーなどを含む日本大手10社に対し5222億円もの投資を行った。投資額が数百億人民元に上ることから、中投の可能性が極めて高い」と報じていた。
また、モルガン・スタンレーから数億ドルで日本の不動産ローン資産を買収していたことから、中投は日本の不動産会社に投資したのではないかと報じられていた。そのほか、あるメディアは、中投は359億円で東京電力に間接的な出資を行ったが、同企業の株価が地震により暴落したため、中投は多大な損失を被ったと報じていた。