トムソン・ロイターが26日に発表した最新統計報告によると、今年第一四半期、中国企業のM&A総額は米国と英国に次ぐ世界3位となった。京華時報が伝えた。
同報告によると今年第1四半期、中国のM&A総額は422億ドル(約2783億元)、取引件数は769件に上り、同期における史上最高を記録した。うち、国内企業間で行われたM&A総額は159億ドルで、中国のM&A取引額全体の38%、取引件数全体の67%を占めた。外資による中国企業のM&A取引額は114億ドルに達し、取引件数は前年同期比166%増の173件となり、第1四半期における外資による買収額としては最高記録を達成した。中国企業による対外M&A総額は前年同期比25%増の計147億ドルに達した。
業界別に見ると、第1四半期にM&Aが最も活発に行われたのは材料業界で、M&A総額は前年比18%増の計101億元に上っている。その次が金融業界で、M&A総額は76億ドルに達したが、前年比20%減となった。エネルギー・電力業界は昨年の水準を保ち、M&A総額は68億ドルに上った。第1四半期に中国企業が行ったM&A取引のうち、取引額が最も大きかったのは、中国石油国際投資有限公司によるカナダ天然ガス最大手・エンカナのシェールガス鉱区の権益買収で、54億3千万ドル。その次は、香港富商鄭裕トウ傘下の周大福による中国平安保険のH株2億7200万株購入で、194億5千万香港ドルとなっている。
このほか、株式資金調達市場においても、中国市場の第1四半期の調達額が注目を集めている。トムソン・ロイターの統計によると、第1四半期、中国資本市場が調達した株式資本は世界2位となった。うち、中国企業が世界で発行した株式の資本額は258億ドル、国内ではA株発行による調達額が81%を占め、計208億ドルだった。A株の第1四半期のIPO総額は130億ドルに達した。
「人民網日本語版」2011年3月28日