『中国証券報』
社会保障基金 投資収益率9.17%
全国社会保障基金理事会が19日、『中国証券報』に独占公開した年次報告によると、2010年、ファンド権益投資の収益額は321億2200万元だった。同年の投資収益率は4.23%で、全国社会保障基金が設立されてからの10年間の累計投資収益額は2772億6000万元で、年間平均投資収益率は9.17%だった。
2010年末現在、同基金の資産総額は8566億9000万元、うち直接投資資産は4977億5600万元で58.10%を占め、委託投資資産が3589億3400万元で41.90%を占める。
4月外貨準備増加に伴う自国通貨の放出額23.8%減
中国人民銀行(中央銀行)が18日発表したデーターによると、4月末現在、外貨準備増加に伴う自国通貨の放出額は24兆143億1400万元に達し、3月末に比べ3107億元増加し、前期比は23.8%下降した。
昨年以来、中央銀行は既に11回、預金準備率の引き上げを行い、過剰流動性の抑制に取り組んできた。アナリストによると、1回の引き上げで約3700億元の資金を凍結することができ、1カ月の外貨準備の増加に伴う人民元の放出額は3000億元ほどであり、公開市場の満期資金なども加わると、中央銀行の過剰流動性抑制の負担は大きく、今後預金準備率引き上げが余儀なくされると見られていた。4月の外貨準備増加に伴う人民元放出額の減少で、ホットマネーの流入速度が緩やかになったことが示され、中央銀行過剰流動性抑制の負担は軽減されと指摘するアナリストもいる。