欧州系のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社アパックス・パートナーズは先月26日、中国の高級ビュッフェレストランの金銭豹を買収したことを明らかにした。米ペプシグループも5月初めに、香港で上場する火鍋チェーンの小肥羊を買収する計画があることを明らかにしている。海外資本は中国の外食消費という市場を非常に高く評価しており、あるアナリストの推計によると、第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)期間に中国外食産業の売上高は2倍に増えるという。「中国証券報」が伝えた。
△外食市場の潜在力は巨大
中国消費市場は変化がめまぐるしく、規模が急速に拡大している。多くのアナリストが、2015年には中国は米国に次ぐ世界2位の消費市場に発展するとの予測を示す。そのころには中国の消費支出が世界全体に占める割合は現在の5%から14%に激増するという。これから5年ないし10年の中国の消費環境には、現在に比べて驚天動地の大きな変化が訪れる見込みだ。
あるアナリストの指摘によると、個人収入の不断の増加、消費の持続的なグレードアップ、政策の空前の後押しといったプラス要因を駆動力として、中国外食産業はこれから長期にわたる黄金の発展周期を迎えるという。
中国烹ジン協会の馮恩援副会長兼秘書長(事務局長)によると、外食産業は中国の内需を牽引する重要なパワーだ。2011年はちょうど十二五のスタート年にあたる。昨年の外食産業の売上高は1兆7千億元に達し、今後5年でこの数字は2倍になり、十二五末には3兆6千億元に達することが予想される。
ペプシ中国事業部門の蘇敬軾主席は「ペプシグループは1987年に中国に進出して以来、一貫して『中国に軸足を置き、生活にとけ込む』という戦略に基づいて経営を行い、発展を遂げてきた。中国の外食産業は競争が激しいが、これからの発展チャンスが人々を奮い立たせる」と話す。
アパックスも次のように述べる。アパックスはこれまでずっと中国消費市場に注目し、食品、飲料、外食といった産業の成長に特に注目してきた。今後は外食産業での豊富な投資経験に基づいて、金銭豹の管理層の専門的経営を有力に支援し、全国規模での業務展開をよりよくより急速に達成したい考えだ。