中国外国為替取引センターの最新データによると、8月10日の人民元対ドルレートの基準値は6.4167と6.42元台を突破し、再び為替改革政策実施以来の最高値を更新した。これは、人民元対ドルレート基準値が今月1日6.44元の大台を突破してからわずか10日間のことである。
10日、人民元対ドル基準値が168bp上昇し、6.4167になった。年初の6.6215から人民元対ドルはすでに3.2%上昇している。8月に入ってから、人民元対ドル高値は頻繁に更新されている。
米国債格下げ危機の影響により、人民元対ドルレートは外部からの世論干渉がない状況下で上昇し続けている。市場では、中国が米国債格付け引き下げを機に人民元切り上げのペースを速めている可能性があるとの見方もある。さらに、人民元対ドルレートが相次いで高値を更新していることを受け、市場では、人民元切り上げの加速化は当面インフレ抑制の政策的選択肢の1つとなってくるとの観測もある。