価格高騰に伴い、レアアース業は多くの民間企業を引きつけるようになっている。ところが、地方政府が民間企業によるレアアース鉱への投資を許可していないため、民間企業は海外での投資チャンスを模索するほかない。
江西省カン(赣)州市のあるレアアース企業の関係者は、海外のレアアース資源への投資チャンスを模索中であることを明かした。同社は3000万ドルを投資し、南アフリカ西ケープ州のサルダーニャ湾に年産3000トン規模の希土類酸化物を抽出する工場を建設することを計画している。
これは海外投資の典型的な例にすぎない。「多くの民間企業がすでに海外のレアアース鉱に投資している」と、包頭のあるレアアース加工企業の幹部は話す。
民間企業がレアアース製錬において生き残るのは非常に難しく、レアアース資源におけるチャンスは更に少ない。カン州市にはレアアースの採鉱権を持つ民間企業もあったが、政府に回収され、民間企業はレアアース採掘業からの撤退を余儀なくされた。
国内の一部のレアアース企業は製錬量が非常に多いが、国がレアアース生産指令性計画を実施しているため、企業が毎年得られる生産量と製錬分離製品の生産量はまったく足りない状況だ。国内で投資チャンスを失った企業は、海外市場に目を向けるしかなくなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月17日