世界物価ランキング発表 北京・上海は下位

世界物価ランキング発表 北京・上海は下位。

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発信時間: 2011-08-20 11:08:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

スイス銀行(UBS)はこのほど、2011年版の「物価と所得に関する研究報告書」を発表した。報告書は世界の73都市を対象に物価、賃金、購買力について調査を実施し、各都市をランク付けしている。ランキングではノルウェーの首都オスロが最も物価水準の高い都市となっており、中国の上海は49位、北京は58位。スイスフランやオーストラリアドルなどの大幅な値上がりを背景に、これらの通貨を使用している都市は順位が急上昇している。一方、米ドル安を受けて、米国の都市の物価水準は下がっている。中国系香港紙「文匯報」が報じた。

同報告書はUBSが3年に1度発表しており、2011年版は前回2009年版を改訂し現在の通貨価値状況などを反映させたもの。物価水準の測定はニューヨークを基準にしている。今年物価水準が世界で最も高かった上位3都市は上から順にオスロ、チューリヒ(スイス)、ジュネーブ(スイス)。

▽新興市場の購買力振るわず

現在、各国通貨の対米ドル相場は平均9%上昇している。中でもオーストラリアドルとスイスフランの上げ幅は特に大きく、その影響でオーストラリアのシドニーやスイス各都市は軒並み順位を急上昇させている。一方、上位10都市の常連客だったニューヨークは14位に陥落。東京はシドニーやシンガポール、ソウルなどを抑え、アジア太平洋地域で物価水準が最も高い都市となっている。

賃金水準を見てみると、世界で最も賃金が高い上位3都市は上から順にチューリヒ(スイス) 、ジュネーブ(スイス)、コペンハーゲン(デンマーク)。スイスフランとスイス国内の国内総生産(GDP)の上昇が著しく、同国のチューリヒ、ジュネーブ両都市が2009年の首位コペンハーゲンを抑えた。香港の賃金水準は43位で、平均賃金はソウル、台北より低くなっている。新興経済国の中国とカタールはこの2年間、過去最高のGDP成長率を記録したことを背景に、上海、北京、ドーハ(カタールの首都)などが揃って順位を上げた。

世界で最も購買力が強い上位3都市は上から順にチューリヒ(スイス)、シドニー、ルクセンブルク。香港は40位でソウルやシンガポールより上であるが、東京や台北には劣っている。同報告書のデータによると、中国などの新興市場は急成長を遂げているものの、購買力では依然としてランキングの下位にいる。

「人民網日本語版」2011年8月20日

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