1つの鎮が5つの有機農産品グランドを創出。一見、不可能なようだが、山東省沂源県の南麻鎮が実現した。
「レッド・グローブ(ぶどう)にウクライナオウトウ(さくらんぼ)、ハナズオウ蜂蜜にエンジュ蜂蜜、ローヤルゼリー、いずれも有機栽培の農産品だ。わしらはその恩恵にあずかっとる」。南麻鎮趙家荘の村民、趙孔礼さんは家宝を指折り数えた。「昨年、ブドウの木1本の収入は200元以上、昔は考えられなかったことだ」
1本のブドウの木が約200元の収入を上げる、趙家荘ではすでになんら珍しいことではない。数年前から同鎮は「有機農業発展の年」を契機に、「有機との戦い」に取り組んできた。目標は、林業・果物、家畜・家禽、野菜の3大基幹産業の育成。沙溝流域はオウトウ、侯家官荘はリンゴ富士、趙家荘流域はレッド・グローブとキジの飼育、陡起峪流域はハヤトウリと食用菌など、各地に有機生産拠点を立ち上げた。面積は3000ヘクタール、品種の優良率は92%。地域色が鮮明で、際立った強みがあるのが特徴。
ハナズオウ蜂蜜とエンジュ蜂蜜は欧州連合(EU)と米国から有機農産品に認定された。沂蒙山ブランドのキュウリやトマト、ハヤトウリ、トウガラシ、蒙山ブランドの蜂蜜など5品目もグリーン食品認定書をすでに取得。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月26日