中国の自動車メーカー奇瑞の8月の自動車輸出台数は前年同月比83・55%増の1万9017台で、2カ月連続で過去最高を更新した。同社がこのほどデータを発表して明らかにした。
1~8月期の輸出台数は前年同期比88・2%増の10万7851台で、年間輸出目標12万台は繰り上げて達成される見込み。
今年に入ってから世界の自動車市場が回復し、奇瑞の海外生産拠点の生産能力が拡大しているため、奇瑞の海外事業は高度成長期を迎えている。販売台数の増加にともない、製品構成も絶えず改善されている。
車種別の輸出台数にみると、8月も瑞虎の輸出が最も多く、7738台に達し、奇瑞の自動車輸出全体の40%を占め、伝統的な主力輸出商品である奇瑞QQ3を大幅に上回った。A1、風雲2、A3などの輸出台数の増加にともない、奇瑞の自動車輸出に構造的変化が生まれており、技術レベルと付加価値の高い自動車の輸出が輸出全体に占める比率は70%を超えている。
奇瑞は世界市場における戦略的配置を改善しながら、海外生産基地の建設と海外営業販売ネットワークの構築を加速している。ブラジル生産基地の着工、ベネズエラ工場の稼動は、輸出全体に占める海外生産の比率を引き上げ、生産コストと輸送コストを引き下げ、市場競争力を強めることに大きな役割を果すとみられている。集計によると、奇瑞の自動車輸出全体に占める海外生産の比率は50%を超えた。この比率は現在も増え続けているという。
新華網日本語 2011年9月10日