ゼネラル・アビエーションとは、軍事、警備、密輸取締りの任務を除く航空活動を指す。中航工業は、中国のゼネラル・アビエーション機は現在の約1000機から2020年には約9000機に増加し、市場価値は600億ドル増加すると見込んでいる。
高遠洋氏によると、長期的に見て、ゼネラル・アビエーションの中国経済への貢献は大きい。米国は現在約23万機のゼネラル・アビエーション機を保有し、米国経済への貢献は年間1500億ドルに上る。
中航ヘリコプター有限責任会社の夏群林副総裁は、「米国は国民総生産(GNP)が1兆ドルに達した時、ヘリコプター類のゼネラル・アビエーション機だけで8000機に達していたが、中国はGDPが1兆ドルに達した2000年、米国のわずか1%の80機しか保有していなかった」と述べたうえで、ゼネラル・アビエーション産業の発展は中国のGDPを5~8ポイント押し上げる計算だが、2010年の中国の同産業の経済規模は約120億元で、業界の発展目標と大きな差があることを指摘した。中国のゼネラル・アビエーション産業には驚くべき潜在力があるが、その任務は重く、行くべき道は遠いという。