ロイター社は17日、クウェートの政府系ファンド、クウェート投資庁(Kuwait Investment Authority、通称KIA)が中国での投資強化を計画していると伝えた。中国への投資を促進すべく、近日中に北京に事務所を開設するという。クウェートの駐中国大使は、「KIAの北京事務所設立は中国とクウェート両国の経済発展を促進するものであり、中国の政治、経済の将来性に対する信頼の表明でもある」と述べた。
KIA北京事務所のFahd Al Shatti所長はロイター社の取材で、「中国は巨大な成長ポテンシャルをもっており、我々のチャンスも中国にある。投資を拡大することで、中国の経済成長からより多くの恩恵を得られるようになるだろう」と述べた。
KIAは資金総額2900億ドル、世界最大の投資ファンドの一つである。これまで、KIAは投資先をヨーロッパやアメリカなど先進工業国に絞っていたが、ここ数年、中国への関心を強めていた。
投資アナリストは、「KIAが中国で、制度と取り締まりの違いといった様々な問題に直面する可能性は高い。また、投資の面では、シンガポールの政府系投資会社、テマセックとの厳しい投資競争が待ち受けている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月18日