現在開催中のシンガポール航空ショーだが、需要の全盛期にある中国航空市場は業界からの注目を集めるだけでなく、航空業界の企業がアジア地域で事業を拡大し、サービスを展開していく重要な焦点でもある。
中国航空市場が秘めている莫大な潜在力は業界でも周知の事実である。国際航空運輸協会理事長兼CEOである湯彦麟氏はシンガポールの第一回サミットで、「現在、中国では1年間に1人当たりが飛行機を利用する回数は0.2回、一方アメリカは1.8回だ。
今後10年で、中国の1人当たりの所得は約1万5000米ドルに達するが、所得レベルがこの程度の経済圏での1人当たりの年間飛行機利用回数は平均で1回ほどである。2015年には、世界で延べ35億5000万人が飛行機を利用すると予測される。2010年に比べ8億7700万人増加するが、そのうち2億2200万人は中国が占める」と述べた。