別の展示面積が最大のブースには、数々の商品がところ狭しと並べてあり、企業の実力をはかり知ることができた。「これらの製品はどこで生産されたものですか」と記者がたずねると、同メーカーの代表者はためらわず、「中国製です」と答えた。
この50歳余りの代表者は同社の役員でもあり、記者が中国人であることを知ると、「当社の製品はすべて上海、浙江省、江蘇省等で生産されています。私は20年前に中国で工場を設立しました。当時の中国ではまだ外貨兌換券を使用する必要があり、不便でした。現在は中国での工場建設が容易になりました」と語った。
記者が「日本のギフト業界で、中国製は多いですか?」とたずねると、同氏は「展示に参加している多くのギフトが中国製です。中国製でなければ、日本で競争力がありません」と答え、精巧な人形を指さしながらこう言った。「これらの中国で生産された製品は質が良く、売れ行きが好調です」。記者が「中国の人件費が近年になり高騰していますが、日本メーカーは圧力を感じていませんか?」とたずねると、同氏は顔を横に振り、「それほど圧力は感じません。中国製の品質は確かに向上しています」と答えた。