中国製の品質の向上は、日本メーカーに対して一定の圧力を形成している。あるブースでは携帯式の加湿器が展示されていた。それはまるで携帯電話のような形をしているが、小さな穴から細かい霧が吹き出され、女性が外出時に皮膚を保護したり、空気の乾燥を防止するのに効果的だ。デザインが斬新で美しかったため、記者は撮影を申し込んだ。相手は記者と聞くと快諾したが、名刺に中国人記者であることが書かれているのを見ると、態度を一変させた。担当者は顔を横に振り、製品カタログさえ提供しようとしなかった。記者がその理由を問いただすと、「中国メーカーが報道を見て、当社製品を模造するかもしれない」と回答した。
同展示会では、紙製の体温計、スプーンにもなる箸、妊婦のための携帯に便利なバッグなど、斬新な製品が展示されていた。そのうちの多くの製品が、特許を申請している。中国製品は品質にこだわる日本市場で高い人気を獲得したが、オリジナリティあふれる先進的なデザインが不足している。ゆえに日本メーカーから依然として、模造品の生産を警戒されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年2月21日