BYD自動車
かつて真摯に独自性を打ち出していた企業が外資ブランドにすり寄ることになったのは、自主ブランドが高・中級車市場において惨憺たる成績に終わったことの反省がある。中国の自主ブランドを持つ企業は様々な困難を味わってきた。中国自動車工業協会のデータによると、去年から現在まで中国自主ブランドのシェアは一貫して下降を続けており、今年の1~2月にはシェア率が30%以下にまで落ち込んでいる。
中国自主ブランドは現在、合弁ブランドと非対称的な戦争をしている。BYDの営業部長である夏治氷がかつて語った言葉を借りれば、自主ブランドには兵糧も少なく、弾薬も不足したまま、厳冬と酷暑が交互にやって来る状況で戦っている。一方、合弁ブランドは兵糧も抱負で弾薬も十分。さらに国家政策の後押しもあり、悠々自適に戦っている。合弁ブランドと合弁自主ブランドが価格を下げてきたことで、中国自主ブランドは敗退を強いられることになった。