日産COOの須賀俊之氏
ウェブサイト「Record Japan」の記事によると、日産COOで日本自動車工業会会長の志賀俊之氏は先ごろ、ロイター通信に対し、「自動車は日本製造業の最後の砦。国際競争の観点からみて、完全な空洞化を避けなければならない」と述べた。
東日本大震災後、日本国内では自動車産業の「6重苦」が常に話題になってきた。6重苦とは、(1)止まらない円高、(2)高い法人税、(3)遅々として進まない自由貿易協定、(4)厳しい二酸化炭素削減目標、(5)硬直化した労働規制、そして(6)震災後の電力不足を指す。
日本国内がこれほどひどい生産環境である以上、自動車産業の空洞化はもっともな話である。そのなかで、国内生産を維持しなければならない理由とは何だろうか。