不動産市場の厳しい「冬」は不動産企業を「売行き不振」の苦境に追い込み、在庫が膨らめば、負債も増加し、融資の引き締めの中、企業の「値下げ販売」の動きに拍車がかかっている。2009年~2010年の不動産企業の投資ブームにより、2011年の各大手不動産企業の在庫は過去最高を更新した。
在庫消化周期9ヶ月延びる
推計では、2011年末時点で、A株市場上場の不動産企業48社全体の在庫の消化周期は4.62年で、2010年末は3.84年だったので在庫消化周期は9ヶ月以上増えたことになる。
48社のA株市場上場企業のうち、14社の2011年末の在庫の前年比増加幅は30%を上回り、7社は50%を上回った。